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【タロットに関する質問一般】


タロットで開運できるのでしょうか?

タロットで開運できるのでしょうか? タロット占いをすれば願いを叶えることができるのですか?


 そうですね、ちょっとお考えいただきたい事例がございます。

 ご相談内容は、よくあるタイプとも言えましょうか、とある女性からの「長年つき合った彼との関係について、年齢的にもできれば結婚に運んでいきたいが、これ以上彼が煮え切らないのなら、スッパリ精算したい」というものでした。ご相談者は割り切ることができないから、お悩みになってこうして鑑定依頼をされてくるわけですね。愛する異性と、結ばれて生涯の伴侶となって添い遂げたいと思うのは人情で、相手もそう望んでくれれば、悩む必要などございません。

 人生観も結婚観も人それぞれ。特に今回のケースでは、相手の彼には、別の女性の影アリという状態で、女性の希望を叶えるのは難しい状況でした。 何年間にも渡って見させていただいた案件ですが、、徐々に出目は毎回「精算は早めにしたほうが、、」という傾向で、今回の展開もイタク、如実に同様の出目(1)。

タロットの展開(1)




 この出目につき、かれこれ一時間近くも、今後の可能性に賭けるよりは、ご相談者の本当の幸せを考えて、ここで気持ちを切り替えては、というお話をさせていただきました。最大の要因として、相手の気持ち云々というより、ご相談者自身が本当に心の底から彼を愛しているというよりは、「もうこの人以外にはあり得ない」という強烈な思い、その思いに依存してなんとかやっと生きながらえているような、そんな姿勢が大きく問題であるようで、それもお伝えさせていただきました。

 それもこれも全部ひっくるめて話をお聞きいただき、「わかりました」とおことばを発していただけたわけなのですが、、何とその後「それでもやっぱりこの彼が好きです。どんな努力でもしますから、何とか彼と成就する方法がないか、見て下さい!」 と仰るご相談者。。う、うーむ。強者ですな、、ということで鑑定の流れがチェンジ。二時間目に突入、私自身この件いったいどういたしましょうかと内心困惑至極になりつつ、、このご相談者に有効は方策はないものか?タロットを繰り出したところ、(2)の展開に!

タロットの展開(2)



 いや私、正直驚きました。人間の努力とは、運勢を変えることとは何ぞやということを、改めて思い知らされた。いや、初めて思い知らされた一件かもしれない。
 タロットの出目をよく見てみましょう。(1)と(2)を比較してみて下さい。殺伐とした、展望のない印象の(1)に対して、(2)の明るさ、激しさ、躍動感、何よりも(1)で13番「死に神」で出ている相談者が、(2)では14番「節制」として、新しい生き方を実践し始めることが伺えるところに、私は胸をなで下ろし、ともかく全力で当たっていただくべく、アドバイスを存分にさせていただくに至りました。

 ご相談者たる彼女とその彼たる男性、この男女の恋の成り行きとしては(1)も(2)も同様に、おそらく成就はないのでしょう。いずれにしても、彼女は彼を手に入れることはできない。。しかしそれでも、人を好きになって、その思いを貫くということに、どれだけ意味があるのかということを、少なくとも(2)の展開は伝えてくれている。

 そう、(1)の段階で鑑定を終わらせなくて、本当によかった。時間制限があって、詳しく観ることができない街頭占いなんかでは、「あなたたちご縁ないわよ、結ばれない宿命よ、すぐにも別れなさい!」なんて端的な促しになっている場合があるようだけど、、ご相談者が「占いをしよう」と思った時から、占いは始まっていると言われます。そのお気持ちを大切に大事に受け止め、その後相談者の願いが叶うか否かということではなく、「開運」を前提にしっかりサポートして差し上げる。これが、占術家の指名ではなかろうかと、改めて考えさせられたのでした。

 「占い」をすることによって、未来を変えるとか、願いを叶えるとか、結果として出ているわるい事柄を回避することができるとか、そんな効能が取り沙汰されることがあります。
 例えば今回のケースだったら、どうにも「無理そうだ」と出ている結果を回避するための方策を、この難しい恋愛を成就させ、相談者が相手の彼を自分のものにする方法を、占いによって導きだし、ご相談者にお伝えするようなことが、望まれてしまうことになるだろう。しかし、占術とは、そんな「自分の我欲を叶える」ためのものじゃあない。どこかでも書きましたが、「開運」とは、「願いを叶える」「期待通りにする」ことではないのです。一般の方には、まだ理解し難い部分かもしれないが、どうか運を切り開きたい!と感じた時には、ただ純粋にそれに向かって努力をして欲しいと思う。占いの結果がどう出ていようと、どんなに難しいと人から言われていても。結果を出すまでのその人の「努力」の積み重ねが、確実にその人の将来を変えるだろう。その変化こそが「開運」なのです。

 今回の鑑定では、ご相談者にも、もちろん彼とのことに「がんばる」ことで、どんな影響が発生し得るのか、タロットの出目に添ってお伝えさせていただき、彼女は、ここで出ている結果は承知の上で、彼女の今の気持ちに沿って「がんばっていく」ことをご決心されたようです。そう、きっと彼女にとって、結果よりプロセスが大事なことなのでしょう。

 またここで、ただ単に、自分の気持ちに忠実に、結果を度外視した努力というものを推奨しているとは誤解しないでいただきたい。占術というのは、時に大事なのは結果だとかプロセスだとかそのいずれでもないとか、その都度、人間の目では難しい―とかく情報に惑わされがちな現代人には特に難しい―状況の「見極め」を手助けしてくれる、そこがやはり占術の素晴らしさだと、お伝えしたいのです。(1)においても(2)においても、結果を保証する出目ではないが、占断として「あきらめ」を促す出目ではないのです。 だからこそ、当の相談者は迷えるわけだし、この微妙な段階とどう向き合うかという「難しい」案件に、むしろ占術を生かすことができるのだという効能を、お伝えしたいまででございました。