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葛飾北斎のタロット

ゴッホが賞賛した「神奈川沖浪裏」。

美しくもアンコントローラブルな荒波が北斎タロットの「愚者」。すなわち、マルセイユ版に準拠したタロットであることも重要です。
8番にはニヤリと笑う雪中虎図、11番には侍の刀。16番は富嶽三十六景の青い富士、続く17番には親方の星が続き、マルセイユ版の見せ場でもありここが人生の正念場。
ウェイト版とは異なる吉凶判断の基準値、そこに近世という未分化な時代の浮世絵師がからむ。これはいけると、葛飾北斎を愛してやまない、マスター・タロットメイカーの大作Hokusai Tarot


Hokusai Tarot

250 numbered exemplaries. 

 葛飾北斎(1760-1849)に対するリスペクトに溢れた22枚の大アルカナ。 通し番号が入った数量限定商品。世界でわずか250セット限りの希少品です。『富嶽三十六景』は'Thirty-six Views of Mount Fuji', 『神奈川沖浪裏』は 'Great Wave off Kanagawa', として海外でも多くの愛好家が存在しています。絵画の一部のみで作られたアルカナもあり。
商品情報Hokusai Tarot

  • ・カードメイカー/出版社:Il Meneghello
  • ・制作者:オスワルド・メネガッヅィ
  • ・制作年代:2016年新作タロット
  • ・箱のサイズ:縦横奥行き 18x9x3cm
  • ・絵札のサイズ:縦横約17,5x8,5cm ・絵札総数:22枚(大アルカナ22枚のセット )

情熱と愛は世界を動かす

by IL Meneghello  Cristina Dorsini (北斎タロット付属解説書より)

"情熱と愛は、世界を動かす: 愛される人であること、愛する人であること、そして熱中できること、それはひとつの仕事であり、大いなる特権だ"

 マスター・メネガッツィは、彼自身を、また彼の人生そのものも、情熱の人生というものも、それが芸術でありまた彼のアートワークなのだと定義しています。

 マルチ・アーティスト、メネガッツィは、常に東方に対して、こと日本に対して引け目を感じていました。北斎はその指標であり、彼の作品と芸術家としての生きざまは、マスター自身の一部に影響を及ぼしてきました。北斎は、折衷主義とともに日本の芸術を外へ持ち出し、それ以前の印象派のようなヨーロッパの芸術家たちを、そしてその後は現代アーティストたちをも魅了しているのです。まるで北斎自身が日本の芸術を人の姿で体現し、シンボルと化したかのようです。

The old fool for painting 

=画狂老人(がきょうろうじん)

北斎は自ら「The old fool for painting=画狂老人(がきょうろうじん)」と称しましたが、これは彼の芸術に対する長きに渡る情熱が垣間見られるところで、60年以上もの長い間、彫刻、葉書、風刺本、季刊誌、教育本の作画家としてあらゆるタイプのアートに向き合ってきたことも示していますが、彼の最も重要かつ有名な作品は、彼の晩年に生み出されてもいます。彼は常に絵画の分野で常に活動的であり続け、時々異なるスタイルを研究しながらも、常にその芸術的に独立したスタンスを損なうことはありませんでした。

 常に完璧を探し求め、飽くなき好奇心に突き動かされてきた北斎は、彼が89才の時、彼自身に決して満足していなかったことは、この彼の嘆きに要約されているでしょう。「天があと5年与えてくれたら、本当の芸術家になれたのに.!」

 マスター・メネガッツィも86才の現時点(2016年)で、まだ探検し、掘り下げ続けています。

 マスターは、北斎の各段階で異なる芸術年齢を考慮し、このデッキを作成しました。:特に明示的な時期から始まり、「神奈川沖浪裏」「富嶽三十六景」「雪中虎図」「鯉」まで、それぞれ研究され、アルカナが示すところに対応させて配置しました。

 アルカナ「悪魔」は、「笑いはんにゃ/Demon of Jealousy grinning (百物語 "幽霊"より) 、そしてアルカナ「正義」は「侍の剣」です。

 北斎は時空を超えて数世代に渡ってアーティストたちに影響を与えられる芸術家であり、今もこれからも、彼の生涯と彼の名前は文字通り、吉兆と粘り強さのシンボルです。北極星※の研究はその一例です。(了)

※北斎とは、北極星および北斗七星を神格化した日蓮宗系の北辰妙見菩薩信仰にちなんでいる[wikipediaより]。

Master Osvaldo Menegazzi i 

IL Meneghello